何かの存在場所

何かが存在しているハズの場所です。小説「LEGEND」がメインで、極稀にイラスト。リンクフリーです。                           リンク報告してくれるとうれしいなぁ(^^)

もはや恒例となりましたLEGEND更新の時間です。



ツタヤの100円レンタルが明後日で終わるんですよ。
かといってこれといってみたいものも無い。続きものとか無理。

続きに小説・・・・ラノベ風味の文があります。


  
    第四話「黄昏」



――放課後「職員室」――

参無は部活に入っていた。
しかし今、退部届けを提出しようとしていたのである。

「本当に辞めるのか?」
「はい」

顧問の「石田 一雄」は溜息をついた。

「何で辞めるんだ?」
「型のある武術は合わないので」

悪びれも無く言った。
しかしこの「石田 一雄(いしだ かずお)」。学校一の熱血教師である。
素直に「ああ、そうですか」と辞めさてはもらえない。
いままで辞めると言った者にはいつも

「今から武道館に来い。お前の型の無いやり方で俺から一本とってみろ」

と滅茶苦茶を言うのだ。


――武道館――

一雄は面を着け、防具をしっかり着た。
参無は竹刀を持って防具の類は一切装備していない。
武道場の端にはカオス(人間界名:悠介)とセラ(人間界名:瀬良)がいた。
セラは心配そうにカオスに問いかける。

「参無、大丈夫かな?」
「まぁ、簡単には負けんだろう。あいつも魔族だからな」

そうして、参無と一雄が位置についた。
審判は副顧問の理科教師「和良 利美(わら としみ)」だ。

「構え・・・始め!」

いきなり一雄が大振りに面をかます。
参無は竹刀でそれを防ぎ、後ろに後退する。

「流石に馬鹿力だな・・・!」

そう言って、魔界でブラットソードを構えた様に竹刀を構える。
一雄は再度、今度は籠手を狙ってくる。
参無は籠手狙いの竹刀を掴む。
カオスが小さく笑んで言う。

「相手が真剣で無い以上、これを利用しない手は無い。剣を塞がれれば剣道の型では
 次の攻撃を防ぎようが無い」

解説ご苦労。
一雄は掴まれた竹刀を振り払おうとする。
地面に振り下ろされた刹那、手を離し。参無は竹刀を振りかぶる。
しかし、簡単には一雄もあきらめない。

「どぉぉう!」
「うわっと!?」

胴の一撃を竹刀の腹で防ぐ。そのまま鍔迫り合いになる。
面の間から見える顔は醜悪そのもの。

(こいつ、滅茶苦茶だな。どうする・・・まぁ、こうするか)

後ろに引き、右手で持っていた竹刀を左手に持ち替える。
そして小声でささやいた。

「コルベニク、殺さない程度に行くぞ?」
“まぁいいけど、あんまり力むと本気出るから気をつけてね?”
「分かってるさ」
「何ぶつくさ言ってんだ!? どりぁぁぁ!」

また面が来る。
参無は竹刀で受け止め、払う。
そして、胴に一撃を加えて、そのまま一撃を加えた所から一気に背後に回る。

「決まったな」
「一本!」

参無は息を吐く。
竹刀を見ると、微かにヒビがある。
後ろから人が倒れた音がした。




――街中「マンション屋上」――

屋上はそれ程スペースは無い。
その中でナイフが飛び、それを弾く音が響く。

「ッ!?」

金髪の青年の足が止まる。
左腕にナイフがかすったのだ。
アレンは楽しそうな笑みを浮かべている。

「快調快調! 今日もナイフ投げの技術は冴えてるな!」
「・・・そこ、止まるぞ」

言われてアレンは地面を見る。足が動かない事に気がついた。
黄昏はふう、と息をついてアレンに近寄り、首元に剣先を向けた。

「あんたの負けだ。認めろ」

アレンは剣を手で払って溜息をついた。

「・・・へい、俺の負けですよぉ」

そう言ってアレンは地面に一本のナイフを落とす。
地面に落ちると、パンッと爆竹の様な音がした。
そしてアレンは左足を振った。

「進歩ねぇなぁ俺。――腕は落ちてないみたいだな、黄昏」
「・・・カオスはどこにいる?」
「学校」

黄昏は怪訝な顔をする。

「学校だと? 冗談だろ?」
「本当さ。もうそろそろ、あいつらの下校時刻――」
「ふざけるな!」

黄昏は急いで屋上から飛び降りた。
アレンは頭を掻いて

「あ〜あ・・・」

しょうがないから背後の階段の入り口のドアを開ける。



――帰りの道「橋」――

見事一雄から一本とり、晴れて部活から退部した参無。
今は帰る途中で、橋を渡っていた。。
橋を半分まで渡ったとき、カオスが足を止める。

「黄昏?」

殺気を感じ振り返る。
後ろから走ってくる黄昏が見えた。

「カオス・・・! あんたどういうつもりだ、何故人間界の学校なんかに!」

カオスは持っていた鞄を参無に渡す。

「お前を探しに来た。人間界で活動するには学生に化けるのが一番とランが
 言っていた」

黄昏は剣を構える。

「何故そうなる? 手段は他にもあった筈だろ!?」
「ふぅ・・・心配掛けて、それも無いんじゃないか?」

カオスもウェポンオーブを剣「慙愧」に変え剣を構える。
そのまま、橋の下の川に落ちる。黄昏も続いた。
参無とセラは急いで橋の下を見た。
カオスと黄昏は川岸まで飛んだようで、川岸で対峙していた。

「ねぇ、止めた方が良いよ!」
「もう遅いな、ほら」

もうすでに野次馬は駆けつけていた。
カオスと黄昏はすでに戦い始めている。
激しい剣と剣のぶつかる金属音が響く。

「アレンなら止められるかも」
「呼んだか?」

後ろにアレンが立っていた。
アレンは息を切らしていた。

「あいつ早いな。追いつくのも一苦労だよ。まったく」
「それはいいけど、早く止めようよ!」

セラが急かす。

「ん〜。こうなっちゃあ、もう止まらないだろ?」

アレンは諦めたように言った。
参無も溜息をついた。セラは心配そうにカオスと黄昏を見た。
川岸では、黄昏が攻めていた。
しかし、当たるどころか全て避けるカオス。

「カオス!」

掛け声の様な一言の後、黄昏は高く飛んだ。
野次馬から歓声が上がる。
黄昏は剣に自分の魔力を込め、大きく振った。
剣から魔力を得て実体化した剣圧が、カオスを襲う。

「ふん、こんな所で使うなよ。ただでさえ――」

カオスは剣を頭上で一回回して、襲ってきた衝撃波を切った。
カオスの後ろの地面が大きくえぐられる。
黄昏は地面に着地し、剣を構える。

「目立ってるんだからな?」

その時、パトカーのサイレンが聞こえてきた。
黄昏は舌打ちして剣をしまう。

「チッ。この世界は面倒だな」

そう言って高く飛び、橋に上って走り去った。
カオスは小声で言った。

「そうやって逃げたら、俺はまた学校に行くのだぞ?」

パトカーが止まり、警官が出てくる。
カオスは剣をしまう。

「俺を捕らえるか?」

その時だった。世界は瞬時に白黒に変わる。
セラは何が起こったのかと辺りをしきりに見わたしている。
アレンは驚いたような口調で言う。

「・・・誰かが時を止めた?」
「・・・時雨?」

参無が小さく言った時、二人分の足音が聞こえてきた。

「間に合ったわねぇ?」
「・・・・」

ナコラと時雨だった。
参無は急いで橋の下に向かった。

「カオス、大丈夫か?」
「ああ。それより、どうする?」

カオスは野次馬達と警官を一瞥した。
アレン達が歩いてやってくる。

「手品って訳にはいけないよな〜」
「ってゆうか、あの魔法見せて手品って・・・」

参無は腕を組む。
時雨が小さく溜息をつく。

「お前ら、何も考えずやってたのか?」
「いやいや、あっちが襲ってきたのに何を考えろと」

アレンが頭を掻いてながら突っ込む。
セラが提案する。

「・・・正直に言うっていうのは?」

時雨は冷静に反論する。

「誰が信じる? 人間は目の前で起こった事ですら「有り得ない」と言うんだ。
 こいつ等からすれば、有り得ない光景だろうしな」

セラはうつむく。

「人間の思考は科学的だ。俺もこいつのおかげであんた等を信じられる」
 
そう言って、懐中時計を取り出す。
カオスは野次馬その他を見て言った。

「逃げるか」
「そんなことしたら悪くて指名手配だぜ?」

アレンが溜息混じりに言った。
ナコラが楽しそうに言う。

「八方塞ねぇ」
「はぁ・・・正直迷惑だ」

時雨が呆れた風に言った。
参無はカオスに聞く。

「カオス、何か魔王である事を証明できるもの無い?」
「・・・この顔か?」

皆が揃って溜息を漏らす。

「そんな時こそ私の出番!」

橋を見る。橋から飛び降りる人影、時間の止まった水面に着水する。

「ラン?」

アレンが言った。
人影は得意げな笑みでこっちに来る。

「時雨、だっけ? 時間戻して」
「出来ない」
「ん? 違う違う、今の間違いね。世界を戻して」

時雨は懐中時計のふたを開け

「ルナ・ダイヤル 解除」

世界に色が戻る。
ランは警官の方に歩いていった。なにやら話している。

ちなみにこの後、彼らは問題無く帰宅できましたとさ。


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寒さが・・・・既に十一月な気がします。
ストーブを準備しなくては。






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